僕は通信制の専門学校に通って美容師になった

美容

はじめに

美容師を目指す上で、専門学校に通うことは必須ですよね。全日制で通うのか、通信制で通うのか迷ってらっしゃる学生さんも多いのではないでしょうか?
僕がこれまで出会った美容師さんのほとんどは
全日制を卒業した方でした。ですのでどちらかというと少数派だと思います。
僕は通信制の専門学校に3年通って美容師になりました。通信制ってどんな感じだろう?って方に僕が通信制を選んだ理由や、メリットデメリットをお伝えしたいと思います!

なぜ通信制を選んだか

美容師を目指した経緯

僕が美容師になりたい!と思ったのは僕が当時大学生4年生の時でした。確か21歳くらいの時です。就職活動をしながらいろんな企業に主に営業職として面接を10社以上してたのですが、そこの会社に入りたい!そこで働きたい!って全く思わなかったんです。

でももう4年生やし、周りも内定をもらってる子達も増えてきてたので、なんとなく就職活動を続けてました。当然髪は短く黒髪にして着慣れないスーツとカチカチの四角い鞄を持って歩き回ってたのですが、自分が描いていた未来とはかけ離れた未来に自分が歩んでることに気づき始めた時に、一回就職活動を辞めようと思いました。

しかし就職活動が嫌で諦めたと思われるのも嫌なので、内定を取ってから考えようと、結果的に2社の内定をもらいました。
内定を貰っても嬉しい気持ちは全くなくて、就職活動を一旦辞めました。
大学生4年生の卒論を進めながら、バイトをして1日をこなす度に卒業が迫ってくるし、社会に放り出される不安がありました。

何か手に職をつけたいってなった時に、近所のお兄ちゃんが美容師になって髪を切ってくれた時の事をふと思い出して、美容師になろうと決めました。
見た目も華やかだし、手に職つけれるし、
スーツ着なくていいし、
そんな感じでぬるっと美容師を選び専門学校の資料を取り寄せて願書を書きました。

通信制を選んだ理由

大学を卒業してから専門学校に行くことが決まりましたが、全日制で2年間通うとスタイリストとしてデビューできるのは年齢的にかなり遅くなることが想定できたので、通信制に通いながら美容室に勤めることを決めました。

通信制の方が学費も安いところも大きな決め手で、美容室で働いたお金を学費に充てれたので、
全日制を選ぶ選択肢はゼロでした。

通信制ってどんな感じ?

入学した初日の印象はめちゃくちゃ人が多かったです。広めの教室に机が並んでて僕が教室を入った頃には席は埋まっていて、席がない人たちは後ろで立った状態で初日の説明が始まりました。

生徒の年齢はバラバラでかなり若い子もいればおじさん?くらいの人もいましたね。一番多かったのは30歳くらいの女性のマツエクやネイリストを目指してる主婦っぽい方が多かった印象です。

全日制に行ったことないので、わからないですが、全日制に行ってた人たちはクラス全員仲良かったっていう話をよく聞いたことがありますが、通信制は反対で、僕は1人も友だちや話す人はできなかったです。

例えるなら、自動車免許の教習所の雰囲気に近かったです。中には仲良くしてそうなグループもいてましたが、ほとんどが1人きりって感じです。孤独な3年間を過ごしましたね。笑

実技授業

僕が通っていた学校は月に一度(たまに月2回の時もあった)しか登校日がなかったので、月末の月曜日にお昼から夕方まで実技の授業がありました。

一年目はワインディング

2年目はオールウェーブ

3年目はカット。

たまに学科の授業がありましたが、ほとんどが実技です。ですので一年目はワインディングだけです。全日制だとシャンプーやカラーの授業があるみたいですが、僕が通っていた通信制は国家試験の実技以外の授業は皆無でした。

入学と同時に美容室で勤めていたので、現場の実技は現場で学んでました。
月にたった一回しか学校に行かないので、一ヶ月に授業に出てもほとんど覚えてなくて5回通った頃には僕のように全く上達しない人と上手にできる人の差が激しかったです。

年度の末にテストがあるのですが、一年目のワインディングは0点で進級。2年目のオールウェーブは30点で進級、3年目のカットは95点でした。
0点で進級できるんや。って思いましたね。笑
ですので、在学中にワインディングは一度も完成せずに卒業しましたね。ですので、学校に行かない日にどれだけ練習して授業についていけるかが大切です。

僕ぐらい落ちこぼれですと、もう先生も教えてくれないですし、ただ教室に入って終わるのを待ってた奴ですね。笑

学科授業

学校での座学はほとんどなかったので、家にでっかい封筒が定期的に届いて、その中に分野ごとの教科書と答案用紙が入ってるので、教科書を読みながら答案用紙に記入して、添付された封筒に入れて郵送するっていう流れでした。

これは誰でも出来るかんたんな作業。しかし僕は普段美容室で勤めてて遅くまでレッスンしてたので、時間がなさすぎて定期的に送られてくるでっかい封筒を開けることもなく山積みになっては、徹夜でまとめてやりまくって、郵送してました。期限もよく過ぎてました。計画的にやれば誰でもできます!

国家試験

国家試験の数ヶ月前には実技試験がワインディングかオールウェーブかの発表がされますので、そこから追い込みが始まります。当然その発表があってもオールウェーブもワインディングもどちらもできない状態ですから、正直どっちでもよかったです。僕の時はオールウェーブでしたので、この時点でもうワインディングとはサヨナラ。一度もやり切ったことないワインディングへの別れを惜しみながら、オールウェーブへの挑戦が学科試験数ヶ月前に始まりました。月一回の授業以外にも教えてくれる特別授業も何回かありましたが、仕事があるのでそれには出れず相変わらず何もできないまま年末を過ごして、美容室の年末の忙しさに憔悴しきってたのを覚えてます。笑
実質2ヶ月で実技をマスターして試験当日は練習通りできたので、特に不安はありませんでした。1ヶ月後に学科試験を迎えるわけですが、学科に関してはもう無知に近い状態ですから、学科試験のアプリをやったり、学科試験の本を買って頭にぶち込みました。学科は3週間もあれば楽勝です。こうして僕は美容師の国家試験に合格して美容師になりました。

メリットとデメリット

メリット

  • 学費が安い
  • 働きながら通える
  • 月に一回しかない(僕が通ってたところは)
  • 早くスタイリストになれる(美容室で働いた場合)

 

デメリット

  • 全日制と比べて学ぶことが少ない
  • 美容師の友達ができない
  • 国家試験に落ちる確率があがる
  • 卒業するのに3年かかる

最後に

ここまで読んでくださった方ならお分かりだと思いますが、僕が国家試験のために費やしたのはほとんど国家試験前の3ヶ月間ほどなので、試験自体は簡単だと思います。

しかし通信制という学ぶ日数が少ないと3年間のうちに諦めてしまう方も多いです。入学当初は教室いっぱいにいた人も卒業の時には3分の1くらいしか残ってませんでした。

僕の場合はできなくてもとりあえず通い続けてちゃんと学費を払い続けただけなんです。これから美容専門学校に通おうと思ってる方や美容師に興味がある方の参考になれば嬉しいです♪


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